Q & A
Q. 毛羽立ちはなぜ起きるの?
A. 織り方や糸質にもよりますが、柔軟剤の影響が大きいです。柔軟剤は薬品によって糸自体をコーティングします。そのコーティングによって静電気が発生し、摩擦で毛羽立ち現象がおきるのです。また洗濯は、タオル同士の摩擦で毛羽立ちの原因になることもありますので、充分な水量でお洗いいただくことをおすすめします。
Q. 柔軟剤使用の目安はあるの?
A. タオルは何にでも使う方が多いため、洗濯頻度も多くなるでしょう。洗濯を重ねるうちに繊維が硬くなってタオルの肌触りが変わってきたと感じたときにごく少量をお使いになるだけで繊維の風合いが戻ります。
Q. タオルの上手な乾かし方って?
A. 脱水後にタオルをパタパタと勢い良く広げているひとも多いかもしれませんが、両手でタオルの端を四方にひっぱって全体のゆがみを整えるだけでOKです。風通しのよい場所で干してください。また、乾燥機を使うと風合いは出ますが、タオルは傷みやすくなりますのでご注意ください。縮みの原因にもなります。
Q. 新しいタオルの使い始めに注意することは?
A. 新しいタオルを使うときは、必ず一度洗いましょう。新しいタオルは、長い生産流通工程のあいだに細かいホコリなどがついてしまっています。また、タオルを織る時に使用される糊が残っている場合もあり、その場合は、吸水性も落ちます。
Q. 色落ちはありますか?
A. カラータオルは使いはじめのうちは、表面に付着している余分な染料や毛羽などが出てきますが、2〜3回の洗濯でおおむね出なくなります。白いものと必ず分けて洗いましょう。また、濃い色のものは、できればいつも分けて洗いましょう。塩素系漂白剤は使用しないでください。
Q. タオルの選び方は?
A. 使う場面によって、タオルも選べるのがベターです。例えば入浴時に使うタオルなら、厚手のものよりは薄手で絞りやすいものがよいでしょう。トイレや洗面所にかけて手ふきにする場合は、厚手のもののほうが、使い心地も見栄えもよいですね。タオルといっても織り方、厚さなどさまざまな種類がありますので、迷ったときは、タオルのプロにご相談ください!
Q. ニオイの原因は?
A. 雑菌が主な原因です。乾きが不完全な場合や、湿気のある場所に長時間保管していた場合などもニオイの原因となります。タオルは乾かし方、保管の仕方に気をつけるとニオイはかなり改善できます。また、抗菌防臭加工や制菌加工されたタオルも扱っていますのでお気軽にご相談ください。
Q. 糸引けはなぜ起こるの?
A. 洗濯時に、ファスナーなどの突起物が付いているものと一緒に洗ってしまった場合や、水量が少なかったこと、柔軟剤による糸同士の摩擦などが原因として考えられます。糸が引けたまま放置しますと、状態が悪化しますので、ハサミなどで切ってください。
Q. 水を吸わないタオルって?
A. タオルの吸水性は、「パイル」と呼ばれる糸の輪の状態によって大きく左右されます。基本的にパイルが長いタオルは、それだけ水を吸う面積が大きいので吸水性の高いタオルといえます。反対にパイルが短いタオルや、シャーリングといってパイルをカットし、肌触りを良くしているタオルは、吸水性が劣るともいえますが、そのようなタオルは、吸水性よりも肌触りを重視してお使いいただくとよいでしょう。
用語解説
サイズ
後送
柔軟性
やわらかさ。洗濯時、柔軟剤を使いすぎると、糸同士が滑りやすくなり、毛羽落ちが多くなる現象が見られる。少し硬くなったなと思った時点で少量入れるくらいがちょうど良い。
オレンジオイル加工
柑橘系からの天然抽出成分を使用し精錬したもの。吸水性に富み、生地風合いを高めます。
染め方
一般には染料と顔料の2種類があり、顔料は素材の表面にバインダーと言う接着剤のようなもので色素をくっつけてしまうのですが、染料は繊維、皮革などの組織の中に入り込んで発色します。
スレン染料は、染色法による分類で、バット染料(建染染料)と言われ、合成染料の一種です。
直接染料や反応染料と違い、スレン染料は水に不溶性の染料のため、化学反応により水に溶ける状態として染色した後、再び化学反応により水に不溶性の染料にします。
このためレーヨンや綿などのセルロース繊維の染色堅牢性(耐塩素・耐汗・耐光・耐洗濯)は、その他の染料に比較して高い性能を有しています。また、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などのガスによる色なきや、変退色も起こりにくいのも特徴です。
糊
タオルを織る時などに綿糸の毛羽を抑え、糸の強度を上げるために使用。
でんぷん糊と、合成糊あるいは化学糊と呼ばれるものがある。
でんぷん糊はジャガイモなどから作られ、分解が容易に出来る。
化学糊は分解が容易ではなく、また排水に残ると分解に時間がかかり環境負荷が大きい。
お肌を刺激する物質
天然糊
蛍光増白剤
染料の一種で、紫外線を吸収して、目に見える青紫の光(蛍光)に変えて、目に白く感じさせています。
安全性については、現在使用されているものについては、急性毒性、慢性毒性、発ガン性などの問題はないとされていますが、量により人により、皮膚刺激やアレルギー反応を起こすことも考えられるので、通産省通達により、家庭用品については蛍光増白加工は必要最小限にとどめ過剰加工にならないこと、乳幼児用製品についてはできる限り避けること、とされています。食品衛生法では、食器、器具、容器等への使用を認めていません。また、日本薬局方では、脱脂綿、ガーゼには蛍光をみとめないこと、とされています。
環境への影響については、蛍光増白剤の原料であるスチルベンに環境ホルモンとしての作用があると考えられており、まだ十分に解明されていません。また、蛍光増白剤は環境中ですみやかに分解するとされていますが、条件によっては残留して蓄積することもあると考えられ、実際に河川や海洋、地下水からも検出されています。
吸水性
綿花の質、糊の質や、糊抜き作業の質などによっては吸水性の悪いタオルが出来てしまう。
パイル
織物の表面をおおっている輪奈
コーマ糸
綿花を紡ぐ最終工程でコーマ通し(Combing=くし掛け)を行い短い不良部分約15%〜20%を取り除いた綿糸。毛羽が少なく艶が良いのが特徴。
糸番手
糸のある一定の重さに対しての長さの表示。
綿の場合は、1ポンド(約453g)の綿を基準として、これを840ヤード(768m)まで引き伸ばした太さが1番手となる。
よって番手が大きくなるほど細い糸ということになる。
毛羽
紙や布などの表面がこすれたりしてできる、細かい毛のようなもの。
強度
ひっぱり強度(やぶけにくさ)
繊維上の菌
黄色葡萄球菌、肺炎かん菌、大腸菌など
制菌加工
1)抗菌防臭加工 ※抗菌防臭加工は菌が増える
現在市場に出ている抗菌商品は、ほとんどこの抗菌防臭加工の事です。抗菌防臭加工とは、人体から発生する皮膚細胞粕(垢)や汗、油、などを栄養源に黄色葡萄球菌が増殖する時に「嫌な臭い」が発生します。この黄色葡萄球菌の増殖を制御することで「嫌な臭い」を減らします。この加工は、接種菌数よりも増殖しますが未加工より増殖を制御します。抗菌と言うと何にでも効くような感じがしますが大きな間違いで、防臭効果だけの加工です。(耐洗濯持続回数0回〜10回以上が基準です)
2)制菌加工(一般用途)※制菌加工は菌が減る
平成10年4月に厚生省と通産省が制菌薬剤の一般用途使用を認めたのがスタートです。一般家庭用身の回りの繊維製品を目的とした加工です。効果は、特定菌種……黄色葡萄球菌/肺炎かん菌/大腸菌この加工は、接種菌数よりも減る(殺菌領域)防臭効果は勿論のことで、大部分の菌に効果が有ります。(耐洗濯持続回数10回以上が基準です)
コットンUSA
COTTON USAマークは、1989年に設立され、アメリカ綿50%以上を含む高品質のコットン100%の商品だけにつけられる信頼のマークとして定着しています。
精錬
綿組織についている油分や汚れを取り除く作業。苛性ソーダ、炭酸ナトリウム等を使用。